[CASE時代生き残れるか!?] ホンダの今後の株価を予測する

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自動運転や早期退職、EV化など100年に一度の大変革期とも言われる自動車業界ですが、その中でも目まぐるしく変化している国内屈指の自動車メーカであるホンダ(正式:本田技研工業)について今回解説していきます。

CASE時代へ目まぐるしい変化を遂げるホンダのハイライト

2040年の四輪新車販売を全てEV・FCVに

2021年4月23日、ホンダの三部社長が記者会見にて、2040年にグローバルで電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)の販売を100%とする経営プランを発表し、話題になりました。筆者もトヨタ系の大手自動車部品メーカで研究開発職として従事しているので、この辺りの動向は常に目が離せません。ここで注目したいのは、現在日本でもっとも普及している上に、コスト的にも優位性のあるプラグインハイブリッド車(PHEV)やハイブリッド車(HV)が入っていないことです。ホンダがいよいよ本格的に2050年のカーボンニュートラル社会の実現に動き出した格好に見えます。

CASE時代に備え2000人の早期退職

さらにホンダは10年ぶりに「ライトシフトプログラム」と呼ばれる早期退職者制度を実施しました。内容としては、55〜64歳の社員を対象に、通常の退職金に上乗せして最大3年分の賃金を上乗せするといったもので、背景には、CASE(コネクティッド技術、自動運転技術、シェアリング、電動化)の技術領域への対応を加速するため、エンジン技術を前提とした従来型の組織から、若手技術者メインの組織に変革したいのではないかと感じます。

F1事業からの撤退もさらなるCASE技術の加速に備えて投資先の取捨選択をした結果だったのではないでしょうか。

米ゼネラル・モーターズとEV共通化

EVの領域については、ホンダが手を組んだのはアメリカの大手自動車メーカであるゼネラル・モーターズ(GM)でした。原価ベースで部品の大半を共有化したEVを世界で販売していく計画のようです。まさにガソリンエンジンが売れなくなる時代に向けてこれから大手自動車メーカが無くなったり、合併していく未来を予想させるような動きとも言えますね。

自動運転レベル4の実証実験開始

2021年9月9日には、GMと協力して、自動運転レベル4の実現に向けた実証実験を開始すると報道がありました。ホンダといえば、自動運転レベル3を搭載した車両を世界で初めて販売したことでも話題になりました。

CASE時代に向けたホンダの動きはとても早い

ホンダのここまでの動きはかなり目まぐるしく、対応も早いように感じます。私個人としては、とても判断が早くフットワークが軽い組織が出来上がっているように感じるので、新社長の三部社長の手腕が見て取れます。(中で働く人間は大変かもしれませんが・・・・笑)この舵取りが良かったのか、悪かったのかは後にならなければなりませんが、動かないことには始まらないと思うので、現時点でできる最善の行動をとっていると言えると思います。

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ホンダの業績

新型コロナウイルス流行の影響で減少傾向

新型コロナウイルスの流行による生産停止などの影響も受けて営業利益は減少傾向にあります。とはいえ、同じ国内メーカの日産自動車は昨年度は赤字を計上していますし、トヨタ自動車はやや微増傾向となっているため、自動車メーカ毎に事情は異なるようです。感想としては、コロナさえなければ微増、もしくは横ばいで推移していたことが予想されます。また現在は半導体不足の影響もあるため、今年度も厳しい状況に置かれることは間違いなさそうです。

*本田技研工業公式HPより引用 https://www.honda.co.jp/investors/financial_data/pl_bs_cf.html?from=navi_pulldown_i

業績は厳しいが、なんとか研究開発費を捻出

面白いなと感じたのは、業績はやや減少傾向にありますが、研究開発費は競争力確保のためにも削れないようです。売上収益に対する研究開発支出比率は年々増加傾向にあり、ここにも自動車業界ならではの事情を感じます。

*本田技研工業公式HPより引用 https://www.honda.co.jp/investors/financial_data/capex.html?from=navi_pulldown_i
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ホンダの株価

株価は上昇傾向、直近も上昇トレンド

株価は中期的に上昇トレンドを描いており、直近の推移も上昇トレンドとなっています。

PER・PBRを両方加味すると日産・トヨタより魅力的な割安株

株価が安値かどうかを簡単に判断する指標であるPERとPBRで主要自動車メーカ同士を比べると

PER 日産(33.4倍)>トヨタ(12.11倍)>ホンダ(8.85倍)

PBR トヨタ(1.15倍)>ホンダ(0.64倍)>日産(0.55倍)

となっています。トヨタは売上・利益でコロナ禍でも強さを発揮していますので妥当な株価を形成しているように感じます。一方で、日産は利益あまり出ていないのでPERが高めに出ています。現状の半導体不足やなかなか終息しないコロナウイルスの現状を加味すると黒字もいつまで持つかわかりません。そこで、PERはトヨタと比較してもかなり低く、PBRも業績不安定な日産と近いことを考えると、ホンダに投資してみたくなります。

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まとめ:国内自動車メーカの中では中期的にみて安い

国内大手自動車メーカとPER・PBRを比較すると株価は安い傾向にあり、株価自体も上昇トレンドを形成しているため「買い」で良いと思います。CASE時代に向けた動きも早いですし、高給のベテラン技術者の整理も早期退職者制度をうまく活用してできてきているため羽ばたくための準備はできているように感じます。

一方でやはり不安なのは、優秀な技術者の確保やテスラやアップルなど電気自動車で覇権を取りに来る企業や、じど運転ではGoogleなどライバルが手強いです。ここからが本当の正念場といったところですね。

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