[株価分析の基本③] 自己資本比率で安全性を確認

株価分析の基本
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自己資本比率で銘柄の安全性を確認する方法

自己資本比率とは?

まずは自己資本比率について簡単に解説

自己資本比率とは言葉の通り、「会社の資本のうち、どれだけが自己資本で占められているか」という指標になります。このままではわかりにくいので、まずは資本についてごく簡単に説明しておくと、資本とは会社が事業をするのに必要な資金のことを言います。例えば、銀行からの借金や債券や株と引き換えに得られる出資金、また前年までの純利益から投資にも配当にも回されず、現金として残っているお金などを指します。自己資本とは、先ほど説明した資本のうち、銀行からの借入金などのようにある期限までに返さなければならないお金ではなく、返さなくても良いお金(株主からの出資金など)を指します。よって、自己資本比率とは、「会社の資本のうち、返さなくても良い自社で保有するお金の比率」ということになります。

自己資本比率の調べ方

自己資本比率は自分で計算しなくとも、情報として容易に入手できます。四季報や日経会社情報にも載っていますし、yahooファイナンスなどのサイトでも企業名を入力すれば、無料で確認することができます。

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自己資本比率で銘柄の安全性を確認しよう

自己資本比率で経営の安全性を確認できる理由

株式投資をする際、自己資本比率を見ることで投資しようとしている会社の経営の安全性を確認することができます。なぜ経営の安全性を自己資本比率で確認できるのかというと実際に不景気になったときをイメージするとわかりやすいです。例えば、自己資本比率が低い、すなわち銀行からの借入金が多い会社があったとします。ある年に急に不景気になりこれまで黒字経営をしてきたが突然、利益がマイナスとなり赤字になったとします。ところが、銀行は期限付きでお金を会社にお金を貸しているので、業績に関わらず返済を要求します。ところが、会社は利益がないので返済に充てるお金がないため返済が滞ってしまい、倒産してしまう。といったことが起こりうるのです。このような理由から「自己資本比率が低いと経営の安全性が低い」という判断をせざるおえないのです。わかりやすい例で言えば、飲食業界は新型コロナ感染予防のための緊急事態宣言等で営業時間の自粛などを求められたことで倒産が相次ぎましたが、飲食業界が全体的に自己資本比率が小さいので倒産リスクがそもそも大きかったのも一因として挙げられます。

業界毎に基準となる自己資本比率が異なるので注意

実は、自己資本比率というのは業界毎にかなり違ってくるので注意が必要です。例えば、製造業などではモノを生産するために必要な設備や土地が必要になるためどうしても銀行からの借入金に頼らなければ事業として成り立たないため、自然と自己資本比率は低くなる傾向にあります。だからと言って自己資本比率が低い製造業の経営が倒産リスクが高いかというとそうでもありません。銀行から多額の借金ができるということは、それだけその企業の信用力が高いという根拠にもなりうるからです。よって、自己資本比率が低いか高いかというのは、業界毎に異なるということを理解しておくと良いでしょう。

自己資本比率の使い方

具体的に自己資本比率を使って株式投資をする方法をご紹介します。ざっくり方針を説明しておくと、「極端に自己資本比率が低い銘柄を除外し、ある一定以上の自己資本比率がある銘柄を選ぶ」と良いでしょう。ある一定以上の自己資本比率と説明したのは、自己資本比率は高ければ高いほど良いというわけでもないからです。というのも、事業を大きくしようと考えたり事業を円滑に進めるために借入金はある程度は必要だからです。必要に応じて借入をするのは、効率的な事業運営につながる場合もあるため、一概に自己資本比率が高ければ高いだけ良いとは言い切れないのです。

自己資本比率の判定基準

私がおすすめしているのは、「業種毎の自己資本比率の平均を超えていれば倒産リスクは低い」と考えておけば良いでしょう。ざっくり言えば、電気・ガス業は25%以上、情報・通信業は55%以上、小売は50%以上、医薬品は70%以上などが目安になるので覚えておくとよいでしょう。買いたい企業の業種をどう調べればよいかわからない場合は、「日経会社情報」の欄外に記載されている業種分類で確認できます。

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