[株価分析の基本①] PBRについて簡単解説

株価分析の基本
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PBRについて簡単解説

この記事で理解できること

  • PBRとは何か
  • 株式投資におけるPBRの使い方
  • PBRの計算方法

PBRとは何か?

PBRをまずはざっくり理解する

PBR(≒株価純資産倍率、Price Book-value ratio)は株式投資において配当利回りと並んでもっとも基本的な指標と呼ばれています。PBRを簡単に説明すると、「会社の保有する資産に対して、株価が何倍かを表す指標」になります。株を買うという行為は「会社の一部を保有する」という行為とほぼ同じことを意味します。つまり会社の保有する資産をその会社の株を保有することで、間接的に保有することができるということです。1株分投資した時に間接的に保有する金額を「1株あたり純資産」と言います。ここまでの説明が難しい場合は、「PBR=1倍とは1株当たりの株価=1株あたり純資産」であり「PBRが1未満は割安、1より大きい場合は割高」と覚えておきましょう。正確には、業種などにもよりますので注意は必要ですが、ざっくり理解するにはこの程度で良いでしょう。

PBR=1倍が基準となる理由

上記の説明を踏まえて、PBRを一言で表すと「その会社の資産を保有するのに、何倍の資金が必要かを表す指標」となります。例えば、PBRが0.8倍ということは、その会社の資産を間接的に保有するために必要なお金が8割で済むということを意味します。つまりPBR=1倍ということは、その会社の資産を保有するのに、必要な金額と保有できる資産の金額が同じということを意味します。よって、PBRが1倍以下ということは、その株が資産に対して割安だということを示していることになります。文章でわかりづらい場合は、下記の図の関係だけ覚えておけば問題ないでしょう。

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PBRは長期投資向けの指標

長期・利益安定企業にPBR指標を利用する

PBRは企業が保有する資産に対して、株価が何倍かを表す指標になります。特に私がおすすめする手法としては、「東証1部上場の純利益が安定している企業の中からPBR=1倍未満の株を3~10年スパンで運用する」手法です。売上が安定しているにもかかわらず、保有資産額に対して株価が割安な企業は、長期保有にとても向いています。逆に、新興のITベンチャーなどについてはあまりPBRは参考にならない場合が多いです。なぜなら、ITベンチャーなどはサービスを販売するのに必要な設備がPCやサーバー、オフィスのみであることが多いからです。これらは、大手製造業やサービス業に比べると商品やサービスを作るための設備が安価に抑えられる傾向が強いです。またPCしか使わないような企業であれば、生産するための土地やオフィスも必要なくなります。よって売上高や利益が大きく、市場からの期待も高い企業でも、保有資産がかなり少ないため、PBRが異常に高くなってしまうという現象起きます。

PBRを用いた長期投資で稼げる理由

ポイントは「単純な戦略である」ということです。単純すぎて誰にでもできそうな手法はみんな不安がって心配になります。一般的な投資家たちは、単純な手法より「今後は自動運転の時代だからこのソフトウェアを開発している企業を探そう」とか「今後は人口が減少するからこの商売が儲かるはずだ」など、テーマ性のある話題に乗りたくなりたくなる投資家がほとんどです。すると、テーマ株に対して投資家の買いが集まるので、株価が上昇していきます。人間の心理には、周りの人と同じような行動をとると安心する「ハーディング」と呼ばれる傾向があり、これまで株価が上がっている株を買うと安心するという一面があります。こうした手法は安心を得ることの見返りに見えないコストをすでに払っている場合が多く、高いリターンを得ることは難しくなるというのが株式投資の常識となっています。

低PBRの銘柄への投資は単純ですが、単純すぎて誰もやらないことこそ大きなリターンを得る手法となります。

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PBRの計算方法

PBRの計算方法は単純で、会社が1株当たりに保有する資産を1株当たりの株価で割るだけです。とは言っても、会社が1株当たりに保有している資産がいくらかわからないのでこれを下図のように計算する必要があります。

PBRに関しての説明は以上です。基本的な指標をしっかり覚えて資産運用に活かしてみてください。

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